令和4年2月定例会

「福岡県パラリンピックスポーツタレント発掘事業について」

(質問)

昨年、我が国において開催された東京オリンピック・パラリンピック競技大会は、私達に大会

の共通テーマである「多様性と調和」を気付かせる意義深いものであり、私個人としては昨年

6月定例会でスケートボード普及振興について一般質問させて頂いた後の大会でスケートボード

種目にて5名もの日本人がメダリストになられた事が大変嬉しく記憶に残っております。

その中でもパラリンピックは、テレビで連日放送され、パラスポーツの可能性と新たな魅力に

感銘を受けました。今回の大会を通して多くの皆様がアーバンスポーツ、パラアスリートの存

在を知られた事と思います。

そして、この両大会では福岡県ゆかりの選挙が多く活躍しました。パラリンピックでは、13名

の選手が出場し、6名がメダルを獲得するなど、素晴らしい成果が出ており、県は、この県ゆ

かりのオパラリンピアン13名の内、申請のあった8名に対して海外遠征や強化合宿に係る経費

を助成し、支援してきたと伺っております。

また、県は県ゆかりのパラスポーツのアスリートに対する助成に加え、新たに「福岡県パラス

ポーツ発掘事業」として、将来のパラリンピアンを継続的に輩出するための発掘・育成に係る

予算を令和4年度計上されています。

障がい者の障害種別は実に様々で、パラリンピックでも競技ごとに多くの種目があり、様々な

がいのある方々の中からタレントを発掘・育成するためには工夫が必要であると考えます

が、の「福岡県パラスポーツタレント発掘事業」では何を目的に、どういった事を行うので

しょうか?

 

(知事答弁)

1 パラリンピック競技は、各競技において障がいの種別や程度でクラスが細分化をされてお

り、パラスポーツの指導者、学識経験者等で組織する協議会において、測定項目や選考基準を

設定した上で、それぞれの能力を見極める測定会を実施して参ります。

2 この測定会の参加者には複数の競技を実際に試していただき、測定結果と併せて総合的に

判断をして、適正のある競技を見出して参ります。

3 こうして選抜された方々に対し、栄養学やメンタルトレーニング等を学ぶプログラムを提

供するとともに、卓球やバスケットボール、アーチェリーなどの競技団体が技術指導を行って

参ります。

4 さらに、高い競技力を見に付けた方には、日本パラリンピック委員会や日本パラスポーツ

協会と連携し、中央競技団体が実施する練習会や合宿、また国際大会に参加できる機会を提供

して参ります。

5 これらの取組を通し、障がいのある方の潜在的な運動能力を見出し、世界の舞台へ挑戦で

るパラアスリートを育成していこうとするものであります。

 

(質問)

また、オリンピックにおいても県ゆかりのオリンピアンとして41名が出場し、10名のメダリス

トが誕生致しました。この成果の要因として、県では平成16年度から実施しているタレント発

掘事業があり、今回東京オリンピックでは初めて本事業修了生から3名ものオリンピアンを輩

出することになったと聞いております。

一方で、北京2022冬季オリンピックでは残念ながら県ゆかりの選手は出場を果たすことは出来

ませんでしたが、今年の冬季国民体育大会では、スケートショートトラックやスキージャンア

ントスラロームの2競技で、本県から優勝者を輩出するなど、雪国には負けない大活躍を見せて

くれました。

北海道や東北に比べると、本県の練習環境は十分ではありませんが、練習環境により可能性を

持った子ども達の将来を閉ざしてしまうことはあってはならないと考えます。

本県タレント発掘事業は、現在400名を超える修了生を出していると聞いておりますが、本事

業終了後に取り組む競技として冬季競技を選択した修了生はいるのでしょうか?もしいらっし

ゃれば、どの位おるのでしょうか?

また、今回の北京オリンピックでは、日本人3名のメダリストが誕生したスノーボード競技につ

いては、本県においても飯塚市のあるサンビレッジ茜や福岡KINGSという施設で練習すること

が可能です。

県内の数少ない施設ではありますが、練習環境を最大限に活用し、タレント発掘事業に更なる

需実に向けて冬季競技を取り入れることも効果的であると考えますが、見解をお聞かせくださ

い。

 

(教育長答弁)

1 これまで11名のタレント発掘事業修了生が冬季競技を選択しております。

2 そのうち、スケートショートトラック競技やスキーフリースタイル競技で4名が日本一を達

成し、その4名が日本一を達成し、その4名を含む7名が国際大会に出場しております。

3 タレント発掘事業では、優れた運動能力を持ち、各種選考会を通過した受講生に、様々な

競技種目を経験させることにより、個人の能力を最大限に高めるととに、自らの適正競技に出

会うことを目的とし、能力開発・育成プログラムが実施されております。

4 このプログラムの内容は、県スポーツ協会や学校体育団体等の関係者及び学識経験者によ

って構成されるタレント発掘実行委員会において決定されております。

5 足元の不安定な状態で行われるスノーボード競技などの冬季競技を本プログラムで実施し

ることについては、身体能力の向上とともに、受講生の競技選択の幅を広げることが期待され

ます。

6 このため、今後、タレント発掘実行委員会において、能力開発・育成プログラムに県内施

を活用した冬季競技を取り入れることについて検討されるよう促して参ります。

 

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