【質問内容】
「アーバンスポーツの普及・振興について」
我が国で57年ぶりに開催されるオリンピック・パラリンピックですが、実施競技に
ついては、時代の変化に応じて、毎年、新しい競技が追加をされております。
今回のオリンピックでは、空手、スケートボード、スポーツクライミング、
サーフィンの4競技が、また、パラリンピックでは、パラテコンドー、パラバドミン
トンが新しく採用されます。
私自身、学生時代には、スケートボード、BMXといった、広い場所を必要としない
事から都市型スポーツと呼ばれる、アーバンスポーツに熱中していた事もあり、
いつの日か、アーバンスポーツがメジャースポーツになってほしいと願っておりまし
た。高校時代の生徒会長としての公約は、部活動にスケートボード部を追加すると
いう事でした。
今回、オリンピックで新採用された競技の中にスケートボードが入っていたという
事は、オリンピック大会後のスポーツ熱の高まりや競技人口の増加、競技団体の整備
を踏まえると、今回の大会を契機に、新たに採用された競技も、関係者が積極的に
普及・振興を図っていかなければならないと思います。
東京2020大会を契機に、少しずつではありますが、スケートボードの団体が設立
されていることは大変喜ばしく思うと同時に、今後、競技を普及・振興していく
ためには、県をあげてスケートボードの大会や体験会等を実施するなどしていか
なければならないかとも思っています。
また、BMXについては、今回の東京オリンピックの正式種目となったフリースタ
イル・パークについて、2月議会の予算特別委員会で、我が会派の桐明和久議員が、
その支援について質されましたが、その結果、県自転車競技連盟の中に、BMX部門
が設置され、担当者も配置されましたが、今後は、BMX部門とも連携し、BMX競技
全種目の普及・振興を図っていかなければならないと思っています。なかでも、2024
年パラリンピックに正式種目として採用されると言われている、BMXフラットラン
ドについては、舗装された平らな場所で手軽に実施できる事から、このフラットラン
ド競技の親しみやすさと将来性を感じています。
問 知事におかれましては、今後、競技人口が増加していくと予測されるスケート
ボード及びBMXフラットランドについてどのように普及・振興していく考えがあ
るのかお答えください。
本日の、私の一般質問は、コロナ禍を鑑みて傍聴の御声掛けは、一切しておりませ
んでしたが、傍聴席にはアーバンスポーツを愛する多くの方が来て頂いているよう
に、お見受け致します。この事からも、アーバンスポーツの盛り上がりが、お分かり
頂けると思います。
オリンピック開催まであと1か月余り、世界中の若者、そしてアーバンスポーツを愛
する方々が注目しているスケートボードやBMX等の新競技での日本人選手の活躍
を心から期待し、質問を終わります。
答(服部知事)
・スケートボードなどのアーバンスポーツは、今回の東京オリンピックにおいて、
正式競技となったことから、今後さらに関心が高まるものと思われる。本県におい
ても、スケートボードやBMX競技が組織化され、また、県営筑後広域公園のスケ
ートパークをはじめ、様々な地域にアーバンスポーツのできる施設が開設されてお
り、身近な地域で、練習会や体験会も行われている。
・こうした競技の振興を図る上では、まず広く県民の皆さんの、その魅力を直接
感じていただくことが必要となる。このため、県では大型商業施設を会場とした
スポーツスタートアップキャンペーンなどにおいて、アーバンスポーツの体験会
を開催しており、今後は、更に各地域へその体験の機会を拡げていく。
・また、競技者同士の交流や競技力向上を図るため競技団体と連携し、本年度か
ら県スポーツ・レクリエーション祭の新たな種目として、スケートボードを取り
入れることとしている。
今後も、このような取り組みをとおして、スケートボード、BMXといったアー
バンスポーツの振興を図っていく。
東京オリンピック2020では、新しく採用されたアーバンスポーツの中のスケート
ボード競技で堀米雄斗選手(男子ストリート金)、西矢椛選手(女子ストリート金)
、中山楓奈選手(女子ストリート銅)の3名がメダルを獲得されるという、とても
喜ばしい結果となりました。